南フランスの設計室から

■ 素敵なお家がたくさん建っている場所には素敵な設計士がいた!

私は、毎年のように情報集めが目的で、南フランスに短期ホームステイしております。 設計の仕事は場所を選びません。 飛行機の中でも、南フランスのホームステイ先でもパソコンさえあればできます。 インターネットの環境も世界中で整っているため、海外と日本との間での図面の送信等には全く問題がありません。 将来的には、設計をしながら、アンティーク雑貨やブロカント雑貨やアート作品をこの地で集めたいと考えております。ステイ先のご主人から、現地(南フランス:エクサンプロヴァンス)の住宅建築会社の社長をご紹介いただき、さらにその社長に設計事務所を案内され、中にお邪魔することができました。 そこには、二人の設計士が常駐しており、彼女達から非常に興味深い現地の設計や家造りのスピリットを知ることができました。 富裕層が多いことで知られる南フランスのプロヴァンス地方です。 辺りは国内ではまず見ない様なプール付きの豪邸ばかりです。

 
 

■ 彼女のバイブル

まさにそのお家を設計している一人のイタリア人設計士から話を聞くことができました。 彼女が、おもむろに何か大きな本を取り出し、私に見せてくれるのです。 「これ、私のバイブルなの… すごく大事にしてて…」 それは、非常に重たいどっしりとした本で、プロバンスのお家の現地の歴史的な工法やデザインに忠実に建てるための、細かいことが描かれた本でした。 「私は、いつもこれを見てて…」 ぼろぼろになった本の中を見ると、ドキッとするようなセンスの良いお家の手書きの立面図が… しかもシンプルで… 「やばい… かなり洗練されている…」一目でそう思いました。 そもそも、センスとはどこからくるものなのか…? 明らかにレベル差がある。 でも計ること自体が困難。

 
 

■ 違い・・・

日本ではこのセンスに対しての考えが薄いように思います。 現地フランスではセンスのための授業が小学校の時からあると聞きました。 一見、何でもないように見えるのに、黙っていても何かがヒシヒシと訴えかけてくる強い存在感… 決してくどくなく、しらじらしくもなく。 彼女はCADの画面を開き、今設計中の図面で悩んでる所を僕に話してくれました。 ちょっとした屋根のつながり部分で納得いかない様子でした。 その部分をバイブルと照らし合わせながら、「こうしたほうがいいかな? それともこうかな?」 大きなCAD画面の端っこの方に集められた、いくつもの屋根図面の残骸達… 普通なら気にも留めないレベルの、すごく細かいこだわりです。 でも、納得いかない気持ちがすごくよくわかるんです。 私は彼女から出るその空気とボロボロになったその本の様子から、計りしれない情熱と誇りの存在を感じました。 私は帰国してから、あの図面がどうしても欲しくなりました。

     

■ 歴史を受け継ぐ魂

国が変われば、歴史も文化も変わり、その結果として思想(人々の心の奥底にある物事の根本的な考え方)が変わるのだと思います。 プロヴァンスのお家は古代ローマ帝国からのデザインがそのまま残っていて、あのシンプルなデザイン自体が長い年月を通して洗練されてきたものです。 2000年以上にわたり受け継がれたものが「情熱」であることを教わりました。 そして、それを受け継ぐ魂が今尚存在することも…

南フランス
 
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